期待の中での

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2024年10月19日


立場が上の力士が下の力士に胸を出す。稽古をつけるってやつなんすが、先日巡業での若碇の様子を動画で送ってもらった。

胸を出してくれてる力士はなんと大関琴櫻

ブチかましから対角線に押す。

途中で止まる。ゴロンと転がされる。

またすぐ戻ってドーンと当たる。押す。

真ん中あたりで必ず止まる。重いし踏ん張られるとそうそう押せない。

当たり方が悪いとまたゴローンとやられる。

対角線まで押せたと思ったら肩や頭を押さえつけられてすり足で土俵を半周まわる。力士の基礎練でよく見るやつ。腰をガッとおろしてすり足で進んでく。

こんなんを何度も繰り返す。もう身体は砂で真っ黒。

めちゃくちゃ苦しいのが誰でもわかる。簡単に立ち上がれない。

まわりの関取衆は顔色ひとつ変えず「行け」と叱咤。

ブッ倒れてると「おら、立て」とマゲをつかまれて強制スタンドアップ。

当たる。押す。押せない。でも押させる。死力を尽くして押す。転がされる。ちょっと起き上がることができないくらいベターンと倒れると

「おら」とつま先でチョコンと蹴られる。四つん這いで動けないところには膝で押されてまた転がる・・。容赦ない。

マジで泣けてくる。いや感動するって。琴櫻テメェ!って感情は全くない。むしろ叱咤のゲキは厳しいながらもごっつい優しい(泣)ボクらはただただ「頑張れ!」と声をかけるのみ。動画なんやけどw

こんな世界なんよなぁ。

この稽古を受ける感覚がアメフト経験者はちょっとわかるはず(; ・`д・´)

まあボクらがやってた練習と比べるとそら全然レベチなわけですが(滝汗)

同期に思い出してもらおう(ニヤリ)

っていう練習メニューがあってですな(書いてて(あ~・・)って気持ちになるw)

その練習を受ける選手から見て扇状にズラリと相手が並ぶ。ちょっと距離とってね。どやろ?5ヤードくらいかね?もちっとあったか?

端っこからブチ当たっていってグググッと押す。だいたい5~10ヤードかなぁ。時には地の果てまで押させるw

一人押し込んだらそのまま前を向いたままバックペダルで早く元の位置へ戻る。

セットして次隣の選手へガチーン。これ扇状に並んだ選手全員にやって最後バックペダルで戻ってセットして終わり。

もう最後の方はヘロヘロで千鳥足よりひどいw

当たりを受けてくれる選手は先輩から後輩までMIX。なので中にはすごい先輩も混ざるわけで、これがもうね

「は?」ってくらい動かねぇ(泣き)

叱咤が飛ぶわけですわ。

「お~い、お前それでええんか?」

「押せやオイッ!なんやそれ?」

「お前たいがいやな」

「カルシウムないんか」とかw

こんな練習をみんなでこなしてきたから同期の絆は固いのよ(T_T)しんどかったよなぁ・・・なぁ、ラインメンの扇マジで・・(泣)

ま、でも僕らは部活。若碇は仕事でしかもプロフェッショナル。レベル全然違う。

シゴキに耐えて食らいついて強いお相撲さんになってちょうだい。

たぶん先輩達からは可愛がってもらってる感じするね。






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