いやそれはアカンての話

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2022年10月5日

ユニフォームを作るのにいろんな工程があるわけで、お客様からのヒアリング~デザイン起こしから始まり、生地の選定・型紙・縫製工場への依頼・付属品の手配など結構な労力がかかってるわけで。

一人で出来るわけがなく、いろんな人の手を借りて1着の制服が出来上がってくるんすね。

うちの場合、今は基本的にメーカーさんが作ってくれてる商品を提案~販売ってのが主な流れなんやけども、前にいた会社ではオリジナルユニフォームを手掛けてたわけです。

定番品とオリジナル。メリット・デメリットが当然ある。というか定番品よりオリジナルユニフォームについて回るのよねコレは。

メリットは当然お客様の意向を反映した唯一無二のユニフォームであるという事。

デメリットは時間かかる、高額、フォローの難しさ。やり方次第で・・・とは言えるけどそうは言っても、というのが正直なところ。無いサイズを1から作るのは大変。

ま、最近はメーカーさんも多様なデザインで展開してるのでかっこいいのも多いし定番品とはいってもあなどれんけどね。

ボクが関わってた物件に某社のレディスユニフォームがあったんすけどね、コレえらい事になりかけて。

数が多かったので海外で縫製しようという事になって。

ボクは営業部だったのである程度のとこで生産部にお任せして出来上がった時の準備をね、納品の段取りとかを考えとこうって段階になって。

某国で・・・・めんどくさい(汗) 中国で縫製、出来上がりが送られてきてそれを生産部のスタッフが検品してくれてたときに発覚。

一部商品の背中、真ん中で縫い合わせてるでしょ。右と左の色がブレてる(鬼汗)そんなひどくではないよ。でもよく見たら「ん?」て思うレベル。

納期迫ってるし、生産部の課長さんが「それはアカンて!」って誰かに電話で・・・大きな声になったりおでこに手を当ててボソボソ言ったり大騒ぎになった。

当然営業担当はボクやったんですぐ連絡きて「髙橋君あんな、例のヤツやねんけどな・・」

「えー---!?」って。そんな事態になるとは全くの予想外。頭の中でヤバイヤバイヤバイがぐーるぐる(@_@)

ブレてる商品を作り直す時間も素材も足らん。どうする?どうすればいい?って時

「ひとつ方法がある」

生産部からひとつの提案。それを修整する。そんな事出来るんすか?出来る。ホンマっすか!?ホンマや。でも生地無いですよ?生地はいらん。

塗んねん。

ん?え?は?

営業部からはいろんな声が上がったけど、どうやらそういう技術があるらしい。

簡単に言うと真ん中の縫い目に新たに色を足して左右のブレをわからなくする。

生産部の先輩と二人でその技術を持つ会社に行きましたがな。(長いこと電車に揺られて。めっさ遠かった)

でもね、

スゲエ!ホントにわからなくなった!

インキングって技術らしいんやけども。

今回やったことは修整で、言ってみれば明らかに《ごまかし》ではあるけど迷惑がかからないレベルの商品に生まれ変わった。日本の技術はマジで素晴らしい。

ボクが助けてもらったのはほんの一部の技術。他にもいろんな技術があるんやろうね。

っていうかいっちゃん最初の裁断する前に色をちゃんと合わしといてくれよー----------(T_T)っていう話。


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